お見合い相手には自分を知ってほしいので初対面でも洗いざらい話しているがなぜか「お断り」されてしまう、自分ではお見合いで頑張って会話ができて手応えも感じたと思ったのに交際に進めない……とお悩みになったことがある方もいるのではないでしょうか。
第一印象で何かしらの悪印象を与えている

お見合いはテーブルについた瞬間から始まるイメージをお持ちの方も多いですが、実際にはそれよりも前の段階から始まっているといっても過言ではありません。
最も早い段階ではお見合いの日程調整から人柄が見られますし、当日合流し席に着くまでの間の振る舞いや表情からもお相手の方はこちらの印象を感じ取っています。
せっかくお見合いが成立したにも関わらず、お見合いの席に着く頃には相手が拒絶感を漂わせている場合は第一印象で良くない部分があった可能性も考えられます。
スケジュール調整に時間がかかったりお相手の方に日程調整で大きな負担をかける、服装や身だしなみがお見合いに適したものではなかった、表情や声のトーンが暗いなど、席に着く前にして印象を悪くさせてしまう要素はたくさんあります。
成立したお見合いを少しでも得るものがある機会にするためにも、第一印象は見る人が快く感じるものであるかお相手の方目線でチェックを重ねましょう。
プロフィールを読めばわかることばかり質問する

お見合いにおいてお相手の方のプロフィールを熟読することは大切です。
プロフィールを読めば内面も何となく予想ができますし、お見合いやデートの会話で使える情報も詰まっているからです。
お相手の方も本気度が高ければこちらのプロフィールを熟読して臨むので、プロフィールを読めばわかるような内容ばかりを質問すると真剣ではないと捉えられてしまいます。
また緊張しやすいお見合いでは、いわゆる一問一答形式の事務的で味気ない会話パターンになりやすいことも会話が弾まない背景にはあるでしょう。
「趣味は何ですか」「仕事は何ですか」といった質問の仕方ではなく「趣味は○○とのことですがその中では特に、どんなものが好きですか?」「お仕事は○○をされてるんですよね。普段はどういったスケジュールで働くことが多いですか?」などプロフィールを読んだことがわかる質問の仕方をすると印象の悪化を防げます。
自分の話しかしない

お見合いのお断り理由では「自分の話ばかりしてこちらの話を聞かない」ということがよく聞かれます。
プロフィールを把握しているとはいえお見合いで初対面なのは変わらないので、お相手の方に自分を知ってもらうことは大切です。
ですがその気持ちが強すぎるあまり、自分ばかりが話していてはお相手の方の心を開くことは難しいです。
一方的に話されるだけですと聞き手はただ疲れますし、気遣いができない人、他人の内面に興味がない人と思われてしまうことがあります。
NGな会話例としては、主に次のようなものが挙げられます。
①会話の主導権を奪う
A:「旅行で東京の◯◯に行ったら、こんなことがあって」
B:「あー、わかります。自分もそこ行ったことあるんですけど、とにかく料理は美味しいし店もまとまってて見やすくていいですよね。因みにその時私は本当は△△を観るのを目的に行ってたんですが、そっちはイマイチで近場で寄ったショッピングビルの方が満足できましたね。その建物にある◯◯って店がメディアでもよく取り上げられてて……」
②相手の話をスルーする
相手の話題ではなく自分の話題を優先させるケース
A:「旅行で東京の◯◯に行ったら、こんなことがあって」
B:「そうですか。そんなことより、この画像見てくださいよ! これ、前回のサークルの集まりで撮ったやつで……」
会話の深掘りができていないケース
A:「最近の出来事で楽しかったことは、何と言っても旅行ですね。ずっと計画してたプランを叶えられたので」
B:「はい。じゃあ、次の質問に移りますね」
③相手の話に否定的な発言を繰り返す
A:「旅行で東京の◯◯に行ったら、こんなことがあって」
B:「ええ~、東京? 今更そんな観光して楽しい所あります?」
A:「たくさんありますよ。この間は◯◯と△△に行くことを計画してたんです」
B:「あー、そういうの、自分は見飽きちゃってますね。大人なんだし、□□みたいな娯楽の方が良くないですか? □□ならよくやるんで、雰囲気の良いお店なんかもあちこちで知ってるんですが……」
会話が盛り上がっていれば、悪気がなくても勢いで途中で会話の主導権を奪って自分ばかり話し続けたり、つい反対意見を言ってしまうこともあるかもしれません。
それらは頻度が多くなく、それでいて信頼関係が構築されていれば「場のノリ」としてカバーできることもあります。
しかしお見合いや最初期のデートなど十分に打ち解けていない間柄で何回も繰り返されると、お相手の方の目には快適に会話ができない人だと映るようになります。
日頃どんな会話の仕方をしているかわからない、と感じた方は1度人との会話を録音してみて、上記のような発言を繰り返ししてしまっていないかチェックしてもいいでしょう。
仕事や他人に対する愚痴が多い

相手との共通点や良い所を見つけるのが苦手

会話がうまく広がらない方は、他者との共通点や相手の良い所を見つけて伝えるのが苦手と言えるでしょう。
例えば自分がアウトドア派で相手がインドア派の組み合わせで、次のような会話をしたとします。
A:「休日は家にいて動画を見たり漫画を読んだりしています」
B:「そうですか。自分はせっかくの休みに家にいるのは勿体ないので引きこもることはしないです」
という具合に、相手の発言とは正反対の発言をするだけだと話はそこで終わってしまいます。
お相手の方は気を利かせて「では、どんな過ごし方をしているんですか?」と聞いてきてくれるかもしれませんが、それが幾度も繰り返されると面倒くさい印象を与えるでしょう。
そこで上記の回答の代わりに「かなりのアウトドア派ではありますが気が向いた時はネットサーフィンしたり話題の本は調べたりします」などと返事をすれば、最近見た面白いネット記事や気になった漫画など色々と話を膨らませる余地が生まれます。
また会話が上手い方は他者のちょっとした長所を褒めて、好感度を高めることで会話を促すことが得意です。
お相手の方の持ち物や考え方のセンスがよかったり雰囲気に好印象を持ったのであれば、それを素直に褒めてあげるのも有効です。
その場合のNGな例と、好ましい一例を下に挙げます。
【NG例】
①
A:「マナーが悪い人に対して口調荒く注意する人の気持ちは、一見印象が悪いですが理解できるものです。理由は◯◯だからです」
B:「その考え方は精神的に未熟だと思います」
②
A:「この写真観てください。最近◯◯が流行ってるっていうので、私もこの間初めて挑戦してみたんですが面白いですね」
B:「何が面白いのかわかりません」
【好ましい例】
①
A:「マナーが悪い人に対して口調荒く注意する人の気持ちは、一見印象が悪いですが理解できるものです。理由は◯◯だからです」
B:「自分は事を荒立てるのが嫌なので、その後の危険を考えて強く指摘しようとは思えません。ただ全員がそういう姿勢だと場は悪くなる一方だから、あなたのような考えの人もいた方がいいですね」
②
A:「この写真観てください。最近◯◯が流行ってるっていうので、私もこの間初めて挑戦してみたんですが面白いですね」
B:「今はこういうのが流行ってるんですね。やってみてどうでしたか? 手軽にできるなら、私もやってみたいのですが」
相手の発言に「理解できない」「つまらない」など否定的な返答をすると、お相手の方はそれに対する返答に困ってしまうため会話がそこで終了します。
一方で会話が続く方は自然とお相手の方の話を深掘りする質問をしたり、自分とは異なる意見が出た時に否定よりもそう考えるに至った背景を探るなど会話に向き合えているのが特徴です。
相手に質問をしたり意見の理由を聞いたりするのは会話を長持ちさせるだけでなく、相互理解も深まるメリットがありますよ。
まとめ

以上、なぜか会話が弾まない! 会話がすぐに途切れてしまう考えられる原因と対策5選についての内容でお送りしました。
会話を弾ませるためには人同士の相性も関係しますが、コミュニケーションしやすい雰囲気を作っておくことや自分とお相手の方でバランスよく発話ができるように加減をすることなどが不可欠です。
会話が弾まないからお見合いの空気が重くなる、という方は本ページを参考に好印象に見せるための振る舞い方を研究してみてください。