結婚したら絶対有名ブランドの結婚指輪がほしいと思っていたけれど普段使いできないという口コミがあったので悩んでいる、婚約指輪と結婚指輪はほしいが有名ブランドしか選ぶ基準を知らないのでもっと賢く選べるようになりたい……とお悩みになったことがある方もいるのではないでしょうか。
体質や好みの色味にあった素材

記念ジュエリーを購入するにあたって、素材は特に着目したい部分です。
素材によっては経年で変色が見られたり、体質でアレルギー反応が出やすくなったりするので注意して選びたいですね。
肌が敏感な方や過去にアクセサリーを着けて赤みや痒みが出たことがある方は、事前に皮膚科でパッチテストをして体質に合わない金属を避けるようにするのが望ましいです。
結婚指輪や婚約指輪に使われる代表的な素材と特徴は以下の通りです。
・プラチナ
結婚(婚約)指輪と聞いて多くの方がイメージするのが白く輝くプラチナかと思われます。
アレルギーを起こしにくく、似た色のホワイトゴールドやシルバーと比較しても経年で変色することがほぼないのがメリットです。
純プラチナは柔らかいため、プラチナをベースに少量の割金を混ぜて強度を出して作られるのが一般的です。
割金の量が増えるほどプラチナの純度は下がりますが、硬くなり傷がつきにくくなる上、コストが抑えられます。
・ゴールド
ゴールドをメインに使用した結婚指輪は日本よりも海外で人気と言われています。
ゴールドというとまず金色がイメージされますが、割金を変えることでシルバー(ホワイトゴールド)やピンク(ピンクゴールド)などの色を出すことができます。
また、割金の割合によっても色の出方が異なるので人と被りたくない方や色にこだわりたい方に向いている素材と言えます。
ゴールドもまた安定した素材であり、アレルギーになりにくい性質を持ちます。
しかしゴールドの割合が少ない10金や14金、それ以下の純度のものは割金の量が増える分アレルギーを起こしやすい金属を多く含むようになる点に注意してください。
・チタン
金属アレルギー体質の方でもジュエリーが楽しめるよう、近年はジュエリーにチタンを採用しているブランドも出てきました。
チタンは医療用インプラントなどにも使われていることからわかるように、生体適合性が高くアレルギーを引き起こしにくいです。
価格は同じく低アレルギーリスクのステンレスよりも値が張りますが、ゴールドやプラチナほど高価ではありません。
経年で少しずつ色が薄れていくものの、ピンクや青、緑など鮮やかなカラーがつけられるのはチタンならではの魅力でしょう。
着色加工なしのチタンはごく僅かにグレーがかったシルバーカラーで、プラチナよりも派手さのない印象です。
非常に軽くつけ心地もいいですが、高い硬度を持ちサイズ直しが難しいことがあるのが難点です。
快適と感じられるサイズ

長く着け続ける結婚(婚約)指輪は、サイズ感も確認しておきましょう。
結婚後は生活環境の変化や出産などで体型が変化することがあるため、サイズはジャストまたはきつく感じるよりはやや緩く感じる程度がオススメです。
かといって緩すぎても日常生活で紛失してしまったり、指の形状によっては指輪が回ってしまうことがあります。
指にはめて手を握ったり開いたりした時に圧迫感や違和感がなく、そして指輪が勝手に動かない程度の大きさを選ぶといいですね。
快適と感じるリングサイズはブランドや、同ブランド内でもデザインによって微妙に異なるので良いと思ったデザインのものは必ず試着をしてみてください。
ひとつ注意したいのが、ぐるりとダイヤを敷き詰めたフルエタニティリングや円周状に広くデザインを入れた指輪はサイズ直しが困難という点です。
こうしたデザインの指輪を希望しているのなら、サイズ選びには特に慎重になりましょう。
指輪自体の形状

結婚(婚約)指輪というとオーソドックスなストレート状のリングをイメージされる方が多いかもしれません。
最も人気なのはストレート状のリングと言われていますが、どれを選ぶべきといった決まりはありません。
指の形やつけ心地の好み、デザインの好みは人それぞれですから、着けていていいなと思えるものを選ぶのがいいでしょう。
結婚指輪のカタログなどを見ると男女ペアになるようなデザインで作られているものも多いです。
ですがお互いに好みのリングデザインがあるのであれば、シリーズの枠にこだわらずに指輪を選ぶのもありですね。
指輪の代表的な形状とそれぞれの特徴は以下の通りです。
・ストレート
結婚指輪で連想されることが多い、指の表面にひねりやラインの変化がないオーソドックスなデザインです。
装飾が少ない分重ね付けをするリングを選ばなかったり、地金の強い存在感を味わいたい方に向いていると言えるでしょう。
またラインナップもストレートタイプは他のタイプと比較してもバリエーションが多く、選びやすいという利点があります。
一方で、指が太かったり短い方だと見た時の印象に圧迫感を覚えることがあるかもしれません。
・ウェーブ
指輪全体が緩やかなウェーブを描いた形状で、ストレートよりも柔らかい印象に仕上がったリングです。
ストレートとやや似た形状ではありますが、こちらの方が指に馴染みやすく着用時の違和感は少ないものが多いでしょう。
似合う指の形状は問いませんが、指の付け根が細く関節が太い方の場合関節に合わせて指輪を選ぶと回ってしまうことは覚えておきましょう。
ウェーブ型はリングの一部にデザインが施されていることが多く、指輪が回ると印象が締まらない場合があります。
・V字
V字はその名の通り、指輪のデザイン面が緩やかにV字を描いているのが特徴です。
形状としてはウェーブに近いですが、ウェーブよりもシャープかつモダンな印象を受けるリングです。
ストレートやウェーブと比較すると結婚指輪に選んでいる方が少ないため、人と被りたくない方やデザインに強いこだわりがある方にオススメなリングです。
似合う指の形状は問いませんが、V字のリングは太い指や短い指に着けても見た目の圧迫感が少なく、指を長くきれいに見せる効果があります。
意外に重ね付けもしやすい形状なので、単体で主張させたい方だけでなく他のリングと合わせて使いたい方にも向いているデザインです。
宝石の有無

入れる石の種類と手入れの難易度

結婚指輪や婚約指輪には、一般的にはダイヤモンドを入れることが多いです。
ですが現在はオーダーメイドできるジュエリーショップも多いので、お好みでダイヤモンド以外の石を選んでも構いません。
ダイヤモンド以外の石を選ぶ時は、石の硬度やお手入れの難易度を必ず確認するようにしてください。
ダイヤモンドは大きな衝撃には弱いですが、擦っても傷がつきにくく中性洗剤や超音波洗浄機、水などお手入れ方法も殆ど選びません。
貴石の仲間であるサファイアやルビー、アレキサンドライトなどもダイヤモンドと比較すると多少劣るものの高い硬度を持ち、お手入れも簡単です。
ですが宝石の中には、少し硬いものに当たっただけで傷がついてしまったり個人でのお手入れが難しいものも存在します。
入れたい宝石がある方は、どういったデザインならば石に傷がつきにくいのか、普段のお手入れはどうしたらいいのかまで事前に調べておくようにしましょう。
実際のつけ心地

どんなに見た目が気に入ったリングでも、実際の着け心地が悪かったり着けた時に見た目の違和感を覚えたものは購入をよく検討しましょう。
指輪は感覚が敏感な指に着けるものですし、ピアスやネックレスと異なり違和感を覚えた時点ですぐにサイズ調節できるわけではありません。
見た目が気に入っても着けた時に邪魔と感じたり、着用時の見た目がしっくり来なかったりするとせっかく購入しても着ける出番が減ってしまいがちです。
なので購入する時はその指輪やブランドの憧れだけではなく、実際に着けた時の快適さや実生活のシーンにマッチするかまでイメージを膨らませることをオススメします。
指に馴染む着け心地の指輪ですと着用時のストレスがないので指輪を着用する機会も増えますし、その分愛着も湧くことでしょう。
まとめ

以上、ブランド名しか選び方を知らない! 納得できる婚約(結婚)指輪を選ぶために知っておきたいポイントは? についての内容でお送りしました。
結婚(婚約)指輪というとデザインやブランドにまず目がいきがちですが、納得のいくものを選ぶためには素材や使われている宝石、宝石の留め方、サイズ感など購入前に確認しておきたいポイントがたくさんあります。
どの素材やデザインが最も優れているかは人それぞれ好みが異なるので、希望する指輪の着け方や体質、ライフスタイルなどと照らし合わせてそれとマッチする指輪を選ぶといいでしょう。